東洋の宝石と称される翡翠。
中でも「糸魚川産」は天然記念物にも指定され、今では入手困難な、大変稀少価値の高い翡翠です。
糸魚川で翡翠が神秘の力を持つ石として、勾玉や宝飾品として使用されていたのが今から約4500年〜5000年前、縄文時代にさかのぼります。
糸魚川の翡翠文化は世界のどこよりも古い時代から始まっていました。
その後、弥生時代を通じて珍重された翡翠が奈良時代以降、全くと言っていいほど使用されなくなり、それが昭和になって再発見されました。
その後、糸魚川産は自然のまま保護され、市場に出回る量が極めて少ない、大変希少性の高い石となりました。
中には原石のままでも美しい宝石質の翡翠なども採掘されています。
国内随一の産出地であるとともに、世界最古の翡翠文化発祥の地と云われる糸魚川。
悠久の歴史を感じる、見る人を魅了して止まない美しい天然石です。
翡翠(ひすい)
古くから東西問わず世界中の様々な民族が『魔法の石』として代々受け継がれてるほどに大切にされてきた翡翠。
日本でも縄文時代の遺跡などから勾玉(まがたま)や装飾品として見つかっており、馴染みの深い石です。
また中国では玉(ぎょく)と呼ばれ、神秘な精霊が宿るとして皇帝や神として崇められていました。
古代中国では朝礼の儀式に欠かせない礼器とされ、周の時代(紀元前12世紀頃〜紀元前3世紀)には皇帝が天地四方を礼拝する儀式において、翡翠で作られた器を用いたという記録が残っており、その後の文献からも神との交信に使われており、石自体が神聖なパワーを持っていると信じられてきました。
また神聖な石であると同時に幸運の石でもあり、子供が生まれた時、結婚など幸運のお守りとして現在でも大切に用いられています。
何か新しいことに挑戦する時や何かを決断する時、旅や冒険に出る時に、翡翠を手の中に握って擦る(こする)ようにすると、その結果が幸運なものになると信じられてきました。
また恋人同士や夫婦・家族などで同じ翡翠を持つと、関係を守り、絆を深めてくれると言われています。